酒井 瑠菜
国は、一年で約百兆の税金を使っていると分かった。その中でも社会保障に多く使われている。二十年前と比べて約二倍の多さだ。これは、今の日本の問題にもなっている少子高齢化の影響だ。以前に比べて高齢者が増えたが、それを負担する働き手が減っているので一人あたりの負担額が増えている。高齢者が安心して暮らせるようにするには、たくさんの費用が必要だと思う。その費用の中心は、税金だ。私たちも少しではあるが、税金を払っている。例えば、買い物をした時に払う消費税だ。消費税は、一番身近な税金だと思う。「税金ってなんのためにあるんやろ。消費税なんか、なくなればいいのに」。私は、こう思ったことが何回もある。でも、税金は色々な場所で役に立つ、とっても大切なものだと思う。税金は、自分が払ってそのまま、ものになって返ってくるのではなく、例えば、高速道路や信号機などのみんなのためになるものに使われる。私は、何回も「税金、なくなればいいのに。」と思ったことがあるが、税金がなければ、高速道路がなく、一般道路がとても混むし、信号機がなく、色々なところで事故が起こるなど、自分たちの生活にとって不便なことばかりだ。また、中学校生活も税金が使われている。例えば、教科書のお金だ。税金がなければ、教科書のお金も全て、自己負担だ。自分たちの生活が便利なのは、税金があるからだと思う。税金は払いたくないという人は、私以外にもいると思う。でも、税金は、私たちの生活をよりよくするために必要だ。税金は消費税だけではない。税収のトップ3は、所得税・消費税・法人税だ。この三つの他にも、色々な方法で、税金は納められている。そのため、国は一年で約百兆も税金を集めている。しかし、その四分の一の約三五兆円は、借金だ。一方、国の支出では、社会保障が多くを占めている。また、国の支出の四分の一は、借金を返すことだ。この借金は、昔からのたまりにたまったものだ。借金を返していっているというのは、いいことだと思うが、その一方で、借金がさらに増え、山積みされていっているというのも現状だ。これから、借金が増えていくのとともに、社会保障に支出される金額も増えていくと考えられる。ということは、一人あたりの負担金額が増える。今、分かっていることでは、消費税の引き上げだ。今は、8パーセントだが、10パーセントに引き上げられる。このようなことを背景に、中学生の私たちには、何ができるのか。中学生は一人あたり、約百万円も国に負担してもらっている。中学生の私たちは、消費税ぐらいでしか、税を納めていないが、国に百万円も負担してもらっている以上、勉強を真面目に取り組み、社会へ出たときに、少しでも貢献できるようにするのが、私たちにできる最大のことだと思う。