若野 優
なぜ税金をはらわなければならないのか。疑問に思い、調べた。税金の使い道は、年金、医療費、教育費、公共事業、少子化対策など様々だ。これらは日本国民がよりよく生活していくために必要である。では、税金を高くする、すなわち増税すると良いという考えがでてくる。しかし、そうすれば、納税者が不満を持ったり、税金を払えなかったりする人もでてくるだろう。そうではなく、経済を発展させてお金が循環するようにしていけば、税収が増える。
経済が発展するためには労働者の確保が必要になる。女性でも、たくさん社会に出て活躍したいと思っている人がいるだろう。しかし、現実には出産をきっかけに仕事を止めざるおえないという問題がある。その理由には色々あるが、大きな問題として、仕事をしている間、子供を預ける場所がないということがあげられるだろう。実際、私の母も、再就職をする際、私を預ける保育園がなくて困ったそうだ。ただ幸い、祖父がしばらくの間私の面倒を見てくれたお陰で、再就職でき、保育園に入園させることもでき、今も仕事を続けられている。だから母がよく、祖父や市の行政に感謝しなさいと言っていた意味が分かった。
先日、ある新聞で、厚生労働省の調査で分かった貧困の連鎖についての記事を見つけた。その中に、子供の七人に一人が貧困であると書かれていた。そんなにも貧困で苦しむ子供がいるのかと驚いた。母に、その話をすると、私の家の近くにも、「子供食堂」という活動をする場所があると教えてくれた。また、そのような活動をする資金の一部を、市の行政が支援していることも知った。
また、少子化問題には、教育費、特に、高等教育の費用が高すぎるということが関係する。日本は高等教育に税金が使われることが先進諸国の中で少ない。子供に高等教育をうけさせるのは親の責任だと思っている人が多いのだ。確かに、親の責任でもあると思うが、それだけでは解決できない。税金をもっと高等教育に使わなければいけない。
このように、税について調べていくと、様々な問題があることが分かった。その問題は、簡単に解決できるものではなく、不安にも感じた。だが、皆が税金をきちんと納め、適切に使えば、経済が発展し、税収が増え、また新たに税金を使うことができるのではないか。私も一生懸命勉強し、働き、納税者となって少しでも社会に貢献したい。