和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
税で繋がる世界
和歌山市立西浜中学校 3年
濵本 名那子

私は東京へ修学旅行に行き、外務省を見学しました。見学をしてみて、外務省では、豊かではない国(開発途上国)や地域のために様々な活動をして、その国の人々の暮らしを支え、成長させていることを知りました。

その中でも私がとても印象に残ったのは、ODA(政府開発援助)です。ODAは「経済協力費」から使われています。国の財政の歳出からすると、経済協力費は0.5%だけです。しかし、この0.5%でたくさんの人々を助けることができています。日本のODAに、世界の国から「ありがとう」とたくさんの感謝の言葉が届いています。私は外務省でもらってきた小冊子やネットなどで、もっと詳しく調べてみました。

ODAとは、世界各地で貧しさや飢え、災害などの理由で、困っている人々の生活をよくするために行う、お金や技術による協力のことです。日本はこれまで190もの国や地域に協力を行ってきています。

例えば、予防接種により、麻疹や呼吸器疾患等の病気の感染拡大を防げることができます。しかし、アフガニスタンでは、生後12ヵ月未満の子供の定期予防接種率は77%(世界平均では86%)です。日本はアフガニスタンに、予防接種に必要なワクチンを提供し、予防接種の必要性について住民に広く知らせています。そして、関係者の能力強化も実施しています。予防接種の必要性を知らないで、感染してしまう子供達のことを思うと、私ははがゆくて、胸が苦しくなります。日本では当たり前のように接種するものだと思っています。私達は病院に行けば、接種してくれる医師や看護師さんが居てくれて、無料で受けることができます。私は、なんて恵まれた国に住んでいるのだろうと思いました。恵まれているのは、税金のおかげだと思いました。私達は、税金のおかげで、整った環境に生きています。

ODAは、お金や物資や技術を提供するだけでなく、日本自身の安全や安定、そして経済的な成長を支える上でも、欠かすことができないものです。国際社会の平和を願って、世界の人々のために支援することも、国の大切な仕事です。

私は、税金とは日本の国民のために使われるだけではないと分かりました。世界のどこかで苦しむ人達の為に、また、日本で病気と闘う人達の為に、何か力になれることはないかと思いました。それは税金を納めることです。税金で世界中の命を救えるなら、苦しむ人が減らせるのなら、私はすすんで税金を納めようと思います。世界の未来が、明るく平和であり続けるためにも、税金を納めることはとても大切なことだと忘れないでいたいと思います。

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