和歌山県租税教育推進連絡協議会

ホーム税に関する作文税に関する中学生の作文一覧 > 中学生の作文表彰作品
和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
税と生きる
近畿大学付属新宮中学校 1年
小林 璃子

あなたは現在の日本に何種類の税金があるかを知っていますか。現在の日本には人々が少しでも公平に税金を納めるために約五〇種類の税金があります。五〇種類もあると多く感じた人もいるかもしれませんが江戸時代には約一五〇〇種類もの税金があったといわれています。

税金は国税と地方税の二つに分けられ、その中に消費税や所得税、法人税などその他にもたくさんの種類の税金があります。では、税金は何のために納めなくてはならないのでしょうか。税金には、いろいろな使い道があります。医療費や教育費、道路、ゴミの処理活動など私たちの生活には欠かせない事に上手く活用されています。しかし、中には税を上手く活用できていないと思っている人もいるかもしれませんが、これからの社会で私たちが生活していくためには税が欠かせません。

現在、日本では少子高齢化が問題になっています。高齢化が進むと社会保障関係費、年金や医療費が倍増してしまいます。逆に少子化が進むと、働き手が減り、税収が減少してしまいます。このような問題を解決する一つの方法として、税の制度を理解することが大切なのではないでしょうか。

しかし、私たちが考えてすぐ解決するような簡単な問題ではなさそうです。今私たちにできることは、必要としている税というものを理解し、そして自分たちの納める税がどのような使われ方をしているのかという事をよく知ることだと思います。しかし、中学生である私たちだけが税の負担などについて、どうするかを勉強しても果して効果があるのか不安に思います。といって多くの人の中には税のことにあまり関心がないという人や不満を感じている人もいるでしょう。そこで少しでも税に興味を持って、理解してもらうためにポスターを提示するなど呼びかけが必要だと思います。私も小学校で提示されているポスターを見たり税務署の人の話を聞いて関心をもつ様になりました。何もしないより、たとえわずかでも関心を持って、理解を深めるきっかけになると思います。

税というものが江戸時代からすでにあったとのことですが、現在の税とはその形も使われ方も全く違っていたでしょう。そして現在の税もまたどんどん変化していくことでしょう。

近い将来、私たちも納税する立場になります。こうして一人一人の協力が税に関わってくるのではないでしょうか。私が納めた税金を日本の誰かが使い、逆に誰かが納めた税金を私は使っているのです。こう考えると変な感じがしますが結局、私たちは助け合って生活しているのだなぁと思います。

これからも、税があって本当に良かったと心から思えるような社会になっていってほしいです。

税に関する中学生の作文一覧へ戻る