和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
未来につながる税金
有田川町立八幡中学校 3年
 下垣 琴海

中学三年生。自分の未来のための一年で、将来に向けて「勉強」をするようになった。教科書、机、イス、電気。これらがあるから私は学校に通えていて勉強ができている。しかしこれらは「税金」で負担されている。私はこれを知って、今まで税金についてあまり深く考えていなかったが、深く考えるようになった。すると、たくさんの種類の税があり少し難しいように感じた。そんなたくさんの種類の税から、私達への教育の負担はどれ位あるのかを調べた。すると、総額約九十七兆五千億円のうち総五兆三千億円が教育や科学技術の発展に使われていた。また、一人あたり小学校に入学してから高校を卒業するまでの十二年間に約千万円以上の税金が使われている。もし「税金」がなければ、私達は教育費だけでも膨大なお金がかかるのである。私は税金があるお陰で勉強が出来ている事に、感謝の気持ちを持った。

私は昨年の夏休みに有田川町の中学生海外研修に行かせて頂いた。この研修の旅費の四分の三を有田川町の税金が負担してくれている。私はその研修で、学校では学ぶ事のできない、たくさんの事を学んだ。例えば異文化体験。研修先の国は、どのような衣・食・住があるのか、日本とは違う学校生活や言語、生活スタイルに驚きを感じると共に、良い所や悪い所を実際に肌で感じて学べた。他にも「積極性」の大切さを学べた。以前はあまり「自分から行動する」という意識がなかったが、この研修を通して積極的に自分から行動するようになった。これらの経験は私に良い影響をもたらし、私を変えてくれた。有田川町の税金と、たくさんの人々が、私を変えてくれたのだ。

税金はこれだけでなく、道路の補修や、高齢者のための補助金、医療費の補助など、私達の暮らしが、快適で豊かになるように役立っている。そして、その税金があるのは、働いてくれている人々の頑張りによってある。税金は人々との支え合いで成り立ち、将来がある私たちを支えてくれている。そう考えると、税金にとても興味がわいた。今、私達の未来を支えて頑張ってくれている大人の人達のように自分もなりたいと思うようになった。だから、今ある税金に感謝して、また勉強を頑張り、将来自分がたくさんの人を支えていける一人の人間になれるようにする事が、今の私にできる事だと思う。税金があるから、今の生活ができている。このことを頭に入れて、日々進んでいきたい。

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