和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
感謝の気持ちを忘れずに
かつらぎ町立妙寺中学校 3年
 高野 希起

私は中学生になってから無欠席を続けています。熱を出しても病院で診察を受けられ、薬をもらえます。だから次の日にはまた学校へ行くことができます。診察代も薬代も無料です。産まれた時から中学三年生の十五年間、医療費が無料になるのは、税金のおかげです。

歴史の授業で日本の昔の税のことを勉強しましたが、平安時代の租、庸、調や江戸時代の年貢など、昔の税は重く辛いイメージがあります。しかし、現在では税はお金に変わり、その基準も農作物など不安定なものから、土地や財産、収入などを基準にみんなが公平に税を負担する制度になっています。さらに、税は医療や福祉、行政など私たちの社会で広く公平に使われ、私たちはそのおかげで便利な生活を送ることができています。

私の無欠席も税制度のおかげです。世界には、保険証すらなく、医療費が払えず、病気を治すことができない子どもたちがたくさんいると思います。彼らは学校でも休まざるをえないのです。日本に産まれた私は、税金によって支えられ、安心して暮らすことができているのです。

医療サービスだけでなく、税金のおかげで私たちの学校生活も快適になりました。耐震補強や、教室のクーラーなど、本当に私たちは恵まれています。私たち中学生はさまざまな場面で、このような税金の支えを受けています。だからこそ、税金のありがたさを実感し、正しく大切に使いたいと思います。私はこの感謝の気持ちを忘れずに、社会に役立つ力を身につけ、よりよい社会の発展に貢献したいと思います。私が大人になったとき、人々の安心な暮らしを守る納税者になりたいと思います。

税金の使い道は幅広く、今までもこれからも社会の基盤を支えていくものだと思います。私たちは、税の使い道について正しい理解をもつことが大切です。納税を通して互いに支え合うという気持ちを持つべきです。義務としての納税を考えると、税金を払わされているという昔の日本の税のイメージになってしまいます。恩恵を受けるための納税と考えていきたいです。税金を納めなければならない。だから、税金を納めよう。とみんなが言える社会にするために、私たちの豊かな生活は税制度に支えられていることを知って欲しいと思います。

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