和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
見えない力を見つける
有田川町立石垣中学校 1年
 西林 鈴華

私は税について本当に何も知りませんでした。「税とは何だろう」と頭の中で考えてみても消費税という単語しか出てこないし、税にすごく難しそうなイメージしかなかったので考えるのに嫌になってきて、この作文もずっと後回しにしてきました。でもお母さんに、「宿題終わるまでテレビは絶対見やさんで。」と言われてそれは本当に嫌だったので、税を知ろうと思って図書館に行きました。そこで『税金の大事典』という本を見つけました。

この本を貸りてまずはずっと気になっていた税とは何かを調べました。するとここには
『税金は私たちがふだん意識しない、目に見えないところでも力を発揮し、社会の安定を支えています』
とのっていました。私はこの目に見えないところで発揮している力について、それはいったいどんな力かとても気になり、ヒントがありそうな税の使われ方について考えました。

今年の春お姉ちゃんが高校生になりました。「JKやで、JK、めっちゃかっこいいやろ。」と毎日走り回ってじまんしにくるお姉ちゃんのとなりで、お母さんはすごい顔をして毎日「高校はお金がいっぱいかかるから大変や。」と言っていました。そしたら次の日お姉ちゃんが正座をして、
「お願いします。」
と言って、教科書のお金をもらっていたことを思い出しました。

義務教育までは税金が教科書を買ってくれることは知っていました。でもお姉ちゃんが教科書のお金を受け取った時に、私は本当にすごいことをしてもらっているんだと感じました。他にも本を読んで、公園の設備や防災設備の整備など税金がいっぱい私達の役に立っていることに気付きました。目に見えない所で発揮している力にちゃんと気付き、
「ありがとう。」
を言っていかないといけないと思いました。

私も消費税を払っています。今までは消費税は払わされるものだと思ってあまり良い気持ちではなく何となく払ってきました。でもそのお金が皆の消費税と合わせて皆の役に立ってくれていることに気付いたら、心がポカポカしてきました。だから私もその一員として嫌な気持ちで協力するのは止めようと思いました。そしてそう思えた自分が嬉しいです。

『みんなが平等に税金を払う。』
この本にのっていた中でとても好きだった言葉です。だから私もその税金を大切にしたいです。例えば税金が公園の設備に役立ってくれていることに気付けたので、家でゲームで遊ぶのではなく、友達と公園で遊ぶ時間を増やしたいです。これからは見えない力をたくさん見つけて「ありがとう」と伝えたいです。

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