和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
安全にそして安心した生活のために
広川町立耐久中学校 2年 喜多 茉央

私の家の前の道には街灯がありませんでした。夜になると真っ暗になっていましたが、小学生の頃は特に気にすることはありませんでした。しかし、中学生になり、部活などを終えて暗くなってから自転車で帰ることが多くなると、怖いなぁと感じるようになりました。そのことを父に話をすると、区長さんに相談してくれました。そして区長さんが町役場に相談してくれたそうです。それからしばらく経ってから、家の前の道に街灯を取り付けてくれました。おかげで暗くなってからも安心して家に帰ることができるようになりました。

この街灯を取り付けるためには、街灯の電気設備の費用が必要ですし、毎晩点灯する間にかかる電気代などのお金も必要です。調べてみると、町道の街灯の場合、そのお金は町が負担してくれていることが分かりました。町が負担してくれているということは、この街灯にかかるお金も税金で賄われているということになります。今回のことを通じて、私たちが安全に、そして安心して生活していくための様々なことに税金が使われていることに気付きました。中でも人間が移動するためには必要不可欠な道路について考えてみました。私が毎日通学する道路はきちんと舗装されています。当たり前のように感じるこの道路もきっと昔は凸凹の道で、自転車で通行すると危険な道路であったのだと思います。そのために、安全に通行できるように新しく舗装してくれたのだと思います。

しかしこのように税金を使ってせっかく整備した道路も、一瞬にして壊れて使えなくなってしまうことがあります。それが災害です。今年の四月十六日に起こった「熊本地震」では、地域の道路だけでなく、主要な国道や高速道路、大きな橋なども被災しました。道路や橋が使えなくなると、避難することもできなくなり、救急車や消防車が通れなくなり、必要な支援物資を届ける車も通れなくなってしまいます。そのため、国は直ちに復旧工事を開始したようです。調べてみると、高速道路は震災の二十五日後には全線通行が可能となりました。被災時の写真と復旧後の写真を見比べてみると、これほどの短い期間で工事が行われたとは思えないぐらいでした。このような災害時にはできる限り短い時間で工事をしなければなりません。そのため、人手もお金もたくさんかかるのだと思いますが、それも税金があるからこそ可能だと思いました。しかし、地域の道路や橋などを完全に復旧するためには三年程度かかる見込みであるとのことなので、これからも税金は使われ、被災地の復興に役立っていくのだと思います。

税金は、家の前の街灯や大きな災害からの復旧工事など、大小様々なことに使われます。私たちが安全にそして安心して生活していくために税金が使われているということを、これからも忘れないようにしたいです。

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