和歌山県租税教育推進連絡協議会

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近畿納税貯蓄組合連合会会長賞
大切な税
海南市立亀川中学校 3年 太田 光音

私は税金について、中学生になるまで何も知らず、考えたこともありませんでした。しかし、中学生で租税教室を受け、税金には所得税や消費税、法人税などいくつかの種類の税金があることを知り、それらの税金が私たちの普段の暮らしを支えていることを学びました。

私たちは、毎日当たり前のように学校に通い、授業を受けています。でもそれには、一人当たり年間百万円近くの税金が使われていることを知りました。教科書や机やイス、図書室の本など、学校にあるもののほとんどが税金で買われたものでした。去年には各教室にエアコンがつけられて、夏の暑い日でも、快適に授業を受けることができています。そして今年から、新校舎が建てられることになっています。これも税金でまかなわれています。もし税金がなかったら、教科書なども自分で買わなければいけないし、図書室の本の数も、今よりもずっと少なくなっていたと思います。快適な学校生活も送れていないことでしょう。

それに海南市では、四月から、中学校三年生まで、医療費が無料となりました。この医療費のために、約一億七千万円の税金の予算が組まれています。私はよく、眼科や歯科へ行くので、無料になってありがたいなと母は言っています。私たち以外にも、医療費の負担が減ることによって、助かる家庭はたくさんあると思います。私たちの医療費が無料なのと同じように、父や母の、年一回あるがん検診は無料となっています。両親は、この制度を利用しているそうです。税金は、いろいろなことに使われているんだなと改めて思いました。

私には、八十歳を越えている祖父母がいます。健康に毎日過ごしていますが、社会の高齢化について、テレビなどで話されているのをよく聞きます。私たち中学生が大人になって、子育てする頃には、今よりもさらに、高齢化が進んだ社会になっていると思います。少子化も進んできているので、税金を支払う人数も減っていくことになるでしょう。父や母が、八十歳を越えたとき、今のような充分なサービスが受けられるかどうか分からないと言っていました。税金は高いと思うかもしれません。けれどみんなが納める税金が、子どもから高齢者まで、一人ひとりを支え、健康で豊かな生活をおくれるということを考えて、きちんと税を納めなければならないと思いました。そして、納められた税金は無駄使いをすることなく、これからもみんなのために大切に使ってほしいと思います。私が大人になったときには、私もちゃんと税を納めて、これから先も、ずっと豊かな暮らしが続いていけたらいいなと思いました。

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