和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
未来を担う税金
有田川町立吉備中学校 2年 籔野 愛

私は、今年の夏休みの半分をオーストラリアで過ごしました。有田川町教育委員会主催の中学生海外研修に参加できる機会を与えてもらったからです。この研修では、私たちの旅費の約四分の三を町が税金で負担してくれていました。初めての海外に不安を抱きながらも、和歌山とは異なる環境の中で、現地の中学生と英語で交流しました。その中で、新しい物や事に出会ったりと、私自身、世界へ視野を広げる大きなきっかけとなりました。このようないい経験をさせてもらえたのも、町が負担してくれた税金のおかげです。この恩恵を受けることが出来た私が、今からできることは、オーストラリアで得たいろんな事を自分のものだけにするのではなく、私の周りや学校などで、みんなに伝えることによって、共有することだと思います。

他にも、税金によって、いろいろな場面で私たちが生かされているのだろうと思い、身の回りをゆっくりと考えてみました。一番身近に感じたのは、義務教育を無償で受けられることです。教科書を無料で支給してもらったり、授業料や施設設備費などを援助してもらったりと、多くの税金が使われています。これを思うと、毎日学校へ行くのが当たり前となってしまっている私は、申し訳なく感じました。きれいな校舎で学べること、芝生やタータンで思いきりクラブ活動ができること。それは決して当たり前の事ではなかったのだと、改めて知ることができました。また、有田川町では、子供医療費も税金によって助成されています。それによって、病院等で適切な治療が早期に受けられるので、症状が重症化するのを少しでも少なくしてくれていると思います。この制度は私たちにとってとてもありがたいです。これらの税の他にも、所得税や自動車税、酒税・たばこ税などという言葉を聞いた事があります。私には、まだ直接関わりのない税がたくさんあることを知りました。

税金の使い道は、様々です。例えば、道路の整備やごみ処理、学校、教科書などです。私たちが安全・安心に暮らせるように使われているといえます。もしも税金がなかったら-火事になっても消防車が来ず、火を消せない。教科書や机、黒板などがないので授業ができなくなり、学校もなくなる。といった事が考えられます。

税金が私たちの暮らしをより豊かにしてくれます。こうした税金の必要性を、もっと多くの人に理解してもらうべきです。そして、税金を「未来を担うお金」ととらえられるような社会にできたらいいなと思っています。私が気付いていなかったいろいろな場面でお世話になった税金に恩返しできるように、きちんと納税できる大人になって、社会に貢献したいと思います。

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