和歌山県租税教育推進連絡協議会

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大阪国税局長賞
私たちの生活の中の税金
和歌山信愛中学校 1年 隠岐 香乃沙

二〇一一年三月十一日、東日本大震災が起こり、大きな津波がおしよせました。

その時、私は普通に生活していました。でも東日本大震災が起こったと聞き、おどろきました。福島県に住んでいる祖母は大丈夫なのかと心配になり、母はすぐ電話をかけました。祖母は大丈夫でしたが、まだ避難していない様子でした。その後、見回りに来てくれた人に助けられ、埼玉県で避難暮らしを始めることが出来るようになりました。私は良かったと思いました。そして普通にテレビを見た時、映ったのは大きな津波と避難している人の様子でした。私はそれを見て、心がしめつけられました。

あれから約四年半が過ぎ、福島県は復興するためにがんばっています。祖母や両親に今福島はどんな状態か聞くと、被災者は特別措置で被災地までの高速道路は無料で走れるそうです。それに、地震でこわれた上に原発事故で修ぜん出来なかった家にはそのままでは住めないそうですが、リフォーム代は町が補助してくれるそうです。それで祖母はありがたいと言っていました。でも、高速道路を走る代金やリフォーム代はだれがはらってくれるのか疑問に思って調べてみると、それは復興税という税金でした。

私は百円均一で買い物したことがありますが、去年の四月消費税が五%から八%に上がり値段が三円上がって、いやな気持になりました。なぜ三円も多くお金をはらわなくてはならないのだろうと思ったし、税金なんてなくなってしまえばいいと思ったこともありました。でも税金は復興のために役立っていると聞き、今までの私の考えは大きなまちがいだと分かりました。税金をはらわされているという意識から、税金はみんなを助けるものだからはらわなくてはいけないという意識に変えなくてはいけないなと考えました。

祖母は被災地ではまだ水は出ないと言っています。でもそれはまた、税金ででるようになる日が来ると思います。そしていつかはきっと東日本大震災がなかったのような福島県にもどると思います。でも、それは税金のおかげであることを心にとめておかなくてはいけません。

税金は復興だけでなく、道路や下水道などの整備、学校にも使われています。私たちはそのおかげで安心して生活することが出来ています。今、アフリカではこのような社会保障制度が整っておらず、たくさんの人々が貧困・紛争・感染症などで苦しんでいます。私たちの生活が税金に助けてもらっていることを忘れずにいたいと思います。そして大人になったら、国民の一人として、税をしっかりと納められる人になりたいです。

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