和歌山県租税教育推進連絡協議会

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大阪国税局長賞
私達の税金
和歌山県立桐蔭中学校 1年 日置 果鈴

「白紙にもどします。」
という、安倍総理の言葉に日本の人々は安心しただろう。私もこの言葉を聞いて、少し安心した。私達子供が払う税金は消費税ぐらいだが、大人達は、所得税や法人税等あらゆる税金を国のために払わなくてはいけない。その税金で新国立競技場を建築するために約2500億円も払う計画だったが、あまりにも大金すぎるので白紙にもどした。しかし、デザイン料はきちんとデザイナーに払わなければいけないため、外国のデザイナーに13億も払った。

あるテレビ番組のコメンテイターが、「日本にはすごい技術があるから、外国のオリンピックに来た人達に、安い値段でこんなにすごい建物ができるんですよ、と伝えたらいいのに。」と言っていた。私もこの言葉に賛成だ。日本がすごく発展していて、すごい技術がある。だから、それを活かして安くて良い新国立競技場を作ったら良いと思う。今、2020年のオリンピックに向けて考えているところだが、日本らしい建物にしてほしい。

他に税金の問題といえば、少子高齢化がある。今の日本はすごく少子高齢化が進んでいる。小学校で税金について学んだ時、昔と今の年齢別人口の柱状グラフを比較したことがある。昔のグラフは三角形の形で高齢者が少なく、若い人達が多くなっていた。それに対し、今のグラフは逆三角形になっていた。昔、若かった人々が今では高齢者になり、社会保障等を必要とする年代になっているが、今は子供が生まれる人数が少なくなり、その税金を支える人々が減少しているのである。

私達が大人になり、働くようになったら、高齢者の年金を支えなくてはならない。支えるには、働く人がたくさん必要になってくる。もしかすると、あと何十年後かには、昔のように中学を卒業したら働かなくてはいけない時代が来るかもしれない。そうなる前に、私達の時代が、働く女性が安心して子供を産んで育てられる世の中になるように、日本を変えていかなくてはならないと思う。

また、税金8%の問題については、国の為に税金が必要になってくるから仕方がないと思うが、新国立競技場のような国民の税金を無駄にするようなことは、いけないと思う。国も国民のことを考えて、消費税10%の予定を8%に引き下げたのだから、もう少し国民の意見を聞いて考えた上で、正しく国民の税金を使わなければいけないと私は考える。

これらのことから、国の為に税金を払い、高齢者を支えるのに税金を払っているから、無駄にしてほしくないと思う。テレビでもよく取り上げられる税金の問題は、なかなか解決されないが、少しずつ解決して、安定した日本にしなければならないと思った。

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