和歌山県租税教育推進連絡協議会

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全国納税貯蓄組合連合会会長賞
税の意味
日高川町立中津中学校 3年 小早川 由華

「税の作文?今年も来たかー」
税のビデオを見るでって言われて思った。今年で三回目になる。一年生にとったら難しいと思う。けど、3回目になる私でも税の作文は何を書けばいいのか分からなくて困る。だから私は難しいことよりも自分の身近にある税について書きたいと思う。

先日、台風十一号が襲い私の住む地域も少し被害を受けた。そこはキャンプ場で川にすごく近い。夏になると他の県からも遊びに来てにぎわいを見せる。でもそこは川にすごく近いため毎回大きな台風がやってくると、沈没して、水がひいてきたら、芝生が全部なくなって悲惨な姿になっている。だけど、次またきたときもこんな姿になってしまうし、何度直しても無理だと私は思っていたけど、悲惨な姿になっても、毎回お金をかけて直している。どうして?お金の無駄やん、って祖母に言うと、祖母は、「ばあちゃんはな、ここはきれいな日高川がある。あそこがなくなってしまったら、よそから遊びにくる人が少なくなってしまうと思うんよ。田舎やから一つでも観光スポットがなくなったらおもしろくないやろ?」と言った。私は何度も台風がくるたびにやられてしまうこの場所を多大なお金をかけてまで直す必要があるのかと思っていたけど、祖母の話を聴いて確かにそうだなって思った。あのキャンプ場は私たちが住む地域にとってはなくてはならない場所だと今思う。この地域がもっともっといろんな地方から来てくれて楽しんでもらうためには、今あるものを減らしてはならない、減らすのではなく、増やしていかなくてはならないとも思う。中学生の私に何ができるのかは分からないけど、地域に使われている税について考えることがまず私にできる第一歩であると思う。

このキャンプ場のためにお金を出してくれているのは町ではなく、和歌山県であるそうだ。県をあげて直すということは、よほど直す価値があるのだと思う。私は十四年ここに住んでいるけど、まだ一回もそのキャンプ場でキャンプをしたことがない。だからそのキャンプ場でいつかキャンプをしたいと思う。

私は祖母の話を聴いて、当たり前だけど私にとって当たり前でなかった、お金を使う意味を学んだ。目に見えた直さないといけないところをポコポコ使うのではなく、ちゃんと理由があって、みんなが幸せに暮らすために使っているのだと知った。税は私たち国民が毎日を幸せにする必要不可欠のものだと思う。

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