和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
みんなでつくる安心の未来
和歌山県立耐久高等学校 1年
森 千亜里

私たちの暮らしの中には、当たり前のようにあるものがたくさんあります。 学校の教室や図書館、道路や公園、病院や消防署。 けれど、それらは自然にできたものではなく、多くの人が納める「税」によって支えられています。

私は高校生になり、今までより少し広い視点で社会を見るようになり、税の意義と役割について考えるようになりました。 きっかけは、放課後に学校の図書館を利用したときのことです。 静かで整った環境の中で集中して勉強することができました。 考えると、図書館の本の購入や冷暖房の費用も税金で支えられているんだなと思いました。 私やみんなが安心して学べる場所が、見えない税の力に守られていると知り、心が温かくなりました。

私は、税の意義は、まず「みんなで暮らしを守る」ことにあると思います。 もし税がなかったら、新しい本も買えず、図書館も維持できなくなるかもしれません。 道路や病院も整備されず、教育を受けられない子どもが出てくることも考えられます。 私たちが安心して生活できるのは、税のおかげだと強く感じました。 税には、「未来をつくる力」があります。 教育や医療に使われる税は、今を生きる私たちを支えるだけでなく、次の世代へ希望をつないでいます。

私は将来、働いて税を納めるようになったとき、そのお金が見知らぬ誰かの学びや安心を支えていると、きっとよく分かるようになると思っています。 私は、税を納める人と、それを受け取る人が直接に顔を合わせることはないけれど、税を通して沢山の人たちとお互いに支え合って安心を分かち合っていると感じました。 みんながそれぞれ人の幸せを願ってお金を託しているんだなと思い、ほっこりしました。 もし私が新しい税をつくれるなら、「未来応援税」を作りたいです。 この税は、子どもや若者が夢を諦めずに挑戦できるように使われます。 経済的に塾や部活動を続けられない仲間を助けたり、スポーツや勉強に夢中になれる環境を応援したりするのです。

大人たちが納めてくれる税のおかげで未来を担う世代の希望につながる。 税はただの義務でなく、夢を支えてくれると考えました。 私は税を「取られるもの」でなく、「未来を支えてくれるもの」として考えていきたいです。 将来は私自身も社会の一員として誰かの笑顔や安心を支えていきたいです。 そして、税を通じて広がるやさしいつながりを未来へつなげていきたいです。

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