東 祐斗
僕は2007年5月13日に生まれた。だが、僕の出生時の体重は1,900グラムと生まれた時の赤ちゃんの正常体重、2,500グラムから4,000グラムとは程遠かった。僕は生まれてすぐNICU(新生児集中治療室)に連れていかれ人工呼吸をつけられた。当時の写真を見ると、父に抱かれている僕は父の掌よりも少し大きいくらいだ。目すら開いておらず鼻にはチューブが数本つけられていて、今でもこの年になるまで大きい病気もなくよく生きられているよなとこの写真を見るたびに毎回思う。
そこで、僕はふと気になったのがNICUへの入院費だ。写真を見る限りものすごく大きい装置が僕の体へとつながっていて、それを稼働させるためには莫大なお金がかかるのでは?と思ったからだ。両親はこれまでNICUのお金のことに関しては何も言っておらず、調べてみた。調べたところによると、赤ちゃんの医療は、乳幼児医療費助成制度の対象となるため、生まれた日からその援助の対象となるので市町村ごとに上限額はあるが、ほぼ無償で入院ができるようだ。この乳幼児医療費助成制度を自治体の窓口で手続きを行うことで受給できるようだ。この乳幼児医療費助成制度により、僕は命をつむぐことができ、今もこうして元気に暮らせてこの作文を書けている。他にも消費税や住民税、所得税など様々な税があるが、それらはいずれも生活の役に立っている。アメリカ等の国では消費税が少ないかわりに救急車や警察なども通報した人の自腹になるが、日本では高い税金を納めるかわりに、警察や救急車を通報しても国がお金を払ってくれる。他にも道路の舗装や、今回のNICUといった医療による保障も数が多くお金がたくさんかかる税金を払うことによりほぼ無償で保障を受けることができる。最近は消費税が10%に上がり税金など必要ない、廃止すべきだといった意見が出てきているが、今道路がキレイなのもほぼ無償で医療を受けられるのは税金のおかげであり先程も言ったが、こうして僕が元気にいられるのは税による医療を受けることができたからだ。税金は人の生活の礎となっている。
ありがとう税金。