貝野 柚美
最近、一部の国民は増税に対して批判し、怒っている。日本の首相に増税に関するあだ名をつけ、揶揄している。マイナスなイメージが強い税金であるが、学校にも公共施設にも使われている。私たちの生活をより良くするための税金だ。
私は7月の終わり頃、風邪をひいた。近所の病院に行き、2種類の薬をもらった。普通ならそれなりにお金がかかるところだが、私の住む海南市では子ども医療費助成制度というものがあり、満18歳に達する日以後の最初の3月31日まで基本的な医療費が無料である。以前は中学生までが対象だったが、今年の4月から年齢が引き上げられた。そのおかげで安心して病院に行くことができる。なぜこのような制度があるのか不思議に思い調べてみると、厚生労働省が出している資料を見つけた。
どうやら子どもの健康増進、子育て世代の経済的負担軽減、子育て世代を中心とする住民の満足度向上などの目的があるらしい。今まで趣旨をよく知らずにその恩恵にあずかっていたが、意味を知った今、そのありがたさを感じながら過ごしたいと思う。
また、私はよくテスト前に友達とノビノスと呼ばれる図書館を利用している。たくさんの高校生が訪れていて、空いている席がなかなか見つからないこともよくある。それだけたくさんの人が利用しているノビノスは、もちろん税金によって建設された。階段だけでなくエレベーターやスロープがあり、机や椅子も多くある、誰もが使いやすいようなデザインになっている。
私は軽音楽部に入っていて、定期演奏会や練習などでもノビノスを利用させてもらうことがある。ノビノスにはホールや多目的室、音楽練習室、会議室などがある。これらすべてが税金のおかげで成り立っていて、地域の人たちの生活を豊かにしてくれる。
私たちの暮らす日本では、今も税を納めている人たちがたくさんいる。しかしその人たちも私たちも、日々税の恩恵を受けながら生きている。税金なんかいらないと頭ごなしに否定するのではなく、一度自分たちの回り で使われる税を知ることが大切なのではないか。税金に感謝し、何のために税金を納めているか理解する、広い視野を持った人になりたいと強く思う。