上野山 莉瑚
私たちは、当たり前のように税を納めています。例えば何か買い物をしたときに払う消費税や、社会人になったとき払わなければいけない所得税などです。その他には、住民税や法人税、たばこ税などといった税金には様々な種類があります。
ですが、そんな当たり前のように納めている税金が何に使われているのか知らない人も少なくないと思います。
前にテレビを見ていると、アメリカで家が燃えている映像を見ました。しかし、どれだけ待っても消防車が到着することはありませんでした。アメリカでは消防車、救急車を呼ぶことにお金を払わなければなりません。ニューヨーク消防局によって救急搬送されると14~16万円ほど搬送料金がかかります。消防車も同じようにお金を支払わなければ消火活動を行ってもらえません。結局その家は料金を支払っていなかったために消火活動を行ってもらえず、全焼してしまったそうです。ですが日本ではそんなことは絶対に起こりません。なぜなら私達が納めている税金によって賄われているからです。消防活動の予算には総務省消防庁予算と都道府県消防予算が中心です。その予算がどこから出ているのかというと税金などです。消火活動や救急搬送は国籍などにかかわらず、原則的に誰でも無料で利用できることになっています。ニューヨークで消火活動、救急搬送を受けようとするときにかかる14~16万円は高いし、すぐに払える金額ではないと思います。そのテレビの映像を見て、私は「税金って命に関わることなんだ。」と思いました。実際に、その全焼した家では飼っていた犬3匹と猫1匹を亡くしたそうです。税金で誰かの命を救える。そう考えると税金を納めることは日本国民どうしの助け合いなのだと思います。
現在、日本では少子高齢化が問題になっています。2000年に3.6人で1人の高齢者を支えていたのが、2025年では1.8人で1人の高齢者を支えることになっていきます。さらに2050年では1.3人となっていくことが予測されています。若者への負担がさらに大きくなっていき、これまで以上に日本国民どうしの助け合いが必要になってきています。そんな日本にとって税金はすばらしいものだと思います。国民どうしの助け合いに、日本を良くしていくために学生の私自身も貢献し、役に立っているということを考えると、とても誇らしい気分になりますし、みなさんもうれしくなりませんか?なので、私はこれからも日本をもっと良い国にしていくために税金を払い、協力できていることを実感し、考えながら納めていきたいと思います。