和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
税金について
和歌山県立海南高等学校 2年
新家 ゆいか

税金について考えるとなった時は私は毎回医療費のことが頭に浮かぶ。今は高校生まで医療費がかからないようになっているため、正直診察や薬代にお金が必要だという実感が沸かない。でも、今まで私が病院で診察した時や薬を処方してもらったのにもかかるお金は全て税金がかかっている。そのことが私の中では当たり前になっているような気がする。

私は小学校2年生の時に、思春期早発症と診断された。私の場合脳に腫瘍があるため、毎年MRI検査を小学校2年生から中学校3年生までの8回を高校2年生の1回、そして来年も受ける予定になっている。この計10回のMRI検査を受けるのに必要になってくる金額は約20万以上になる。(1回の金額を2万とした場合)これだけのお金が税金によって支払われている。正直なことを言うと私は救急車を使ったこともないし、警察や消防のお世話になったことはないため税金って無くても変わらないと思ったことすらある。しかし、今回税の作文を書くに当たり調べたことによって私は今までとても支えられて生きてきたんだなと改めて実感することができた。

税金は生きるだけでもかかってしまうし、消費税は上がる。億劫に思うこともあるが、ちゃんとそれらは私達の生活に還元されている。だけど、それが当たり前だと思ってしまっている人も多いと思う。なので今一度、税金とは何なのかを考えどのように使われ私達の生活がどう変わっているのかを見直していくべきだと思う。

先月、テレビを見ていると税金滞納者の差し押さえの品々がオークションで売られていると報道されていた。高級車などの数々な高額の品物が押収されており、私は自分は税金を払っていないのに税金が使われたことによって自分の生活が潤っているのを知らないのかと疑問に持つ一方で私は脱税をせず堅実に納めていこうと考えた。今まで支えてきてもらった分、税金を納められるようになった時は誰かを支えられるようになっていきたい。

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