和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
私にとっての税金
和歌山県立貴志川高等学校 1年
平岡 茉椰

私は過去に税金で救われた経験があります。それは、数年前の初夏の頃、私が中学2年生になった年のことでした。私は突然ある病気になってしまいました。その病気は長期の治療が必要で症状が重かったため、学校を休まざるを得ませんでした。そんな時、医療機関に掛かる時に、私の親がお金を支払っている姿を見たことがないことにふと気づきました。大人の人は医療費を払っている。なのに私や子供が掛かる時は払っている人をあまり見ない。それは一体なぜなのか不思議に思いました。

まず、なぜ子供は医療費が免除されているのか。それは「子供医療助成制度」という無料または安価な自己負担額(約2割から3割)で治療を受けることができる制度があるためです。当時の私はこの制度を利用していたため、治療費が無料で治療を受けることができていました。次に、この制度は私たちが払っている税金で負担されています。主に地方税というもので、私たちが住んでいる市や都道府県に納めています。

私は、この制度を調べるまで知りませんでしたが税金を納めることは、私たちが生きていく上で必要だと改めて思いました。そして日本のように気軽に治療を受けられない国もあることを知りました。そこで例として挙げるのは、アメリカです。アメリカは日本のように税金による補助金が無いために、高額な請求がくる場合もあります。そうならないために保険に入るのですが、入るにもお金が高く入れない人も多いのです。そのため医療費が払えずに借金を負う人もいます。アメリカのように医療技術が高い国では仕方がないのかもしれません。ですがその点、日本では医療費で借金をする人は少なく医療保険にも加入できる。そして何よりもみんなが医療を当たり前に受けることができる。それ以上に大切なことはないでしょう。

私は税金によって救われました。その税金は日本の全国民から集められています。その税金の中の地方税そこから微々たるお金で私はこれからの人生を自由に生きることができます。何も見えない未来。そんな希望が無い世界で生きるようなそんな子供をださないために、これからも税金をきちんと納めることが大切だと思いました。未来の子供を、私のような子供を守り続けられるように。

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