阪口 知代
私はこの春、高校生となり税金の存在を身近に感じるようになりました。物価の値段が上昇するたびに税込価格を見てしまうことが多く、「税金なんていらない」と思ってしまいます。けれども、税金があるおかげで私たちは普段安心して生活を送ることができています。
高校生となり、高校の授業で必要な教科書を自分で購入しないといけなくなりました。中学に比べ数が増えたとはいえ、あまりにも高額だったので驚いたのと同時に今まで小・中学校のときに無料で教科書をもらえていたのも税金があったからだと思うと、本当に税金はありがたいものなのだと改めて感じました。
税がどんなことに使われているのかよく知らず、税の必要性をあまりよくわかっていませんでした。そんな中、消費税を含め、税金についての資料を見てみると、税金は医療や上下水道の整備、ゴミ処理費用など、私たちの生活に必ずと言っていいほど関わってきているほか、被災地の復旧など、例え自分に直接関係していなかったとしても力になりたい、力になりたくても自分の力ではどうにもならないこと、例えば仮設住宅の建設にも使われており、このことを知った時、もちろん、今税金を払って日本を支えてくれているのは、自分の両親や周りの大人だけど、私も自分の買い物をする時に払う消費税でほんの少しでも被災地で頑張っている人たちや、自分の周りにいる大切な人たちの力になれているような気がして、なんだかうれしくなりました。
税金は、自分や自分の周りの人たちの普段の生活や、災害などに巻き込まれた時の生活を支えてくれる、本当にかけがえのない大きな存在です。もし、税金がなければ、今の私の幸せな日常もないことだと思います。税金に対して、「なくなってしまえばいい」「仕方ないから」とかではなく、自分の大切な人や、どこかで困っているだれかのために払おうと思えるようなものになればいいなと思います。近年、世界中で流行し、多くの人を苦しめた新型コロナウイルスですが、この状況下にいる人たちを少しでも笑顔にしよう、元気づけよう、としてくれている人たちを助けたいと思ったり、いろいろな人たちの優しさや思いやりによって公開された雑誌やライブ映像などを見て、笑顔になれたり、元気をもらった人はたくさんいると思います。税金もこんなふうな形でつなげていけたら、とても素敵だなと思います。
私が今払うことのできる税金は消費税くらいで、今の私の生活にかかる税金は両親が払ってくれていますが、税金を自分で払うようになったら、おもいやりのつまった税金を払えるようにしたいです。