和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
輝く未来を信じて
和歌山県立耐久高等学校 1年
三橋 華紗

私の祖父母は70歳を過ぎてから心身の健康状態の悪化により、身体能力や筋力低下が起こった。また、足腰の衰えもあり自宅で転倒するといった怪我のリスクを伴うようになった。大きな怪我を防止する為、毎日身体を動かしたり散歩したりと努力するようになった。そして、これからの老後を考えるようになった。

私の母は介護福祉士で、老後を考えると自宅のリフォームも視野に入れた方がいいとの意見もでた。その時、一番心配になったのはリフォーム費用だった。私は母とリフォームについて調べることにした。高齢者向けのリフォームを調べると、リフォームの減税制度があるということを知った。初めてリフォームの減税制度があると知り驚嘆した。こういう所にも税金が使われていたんだと。

リフォームの減税制度とは、工事の内容や範囲、採用する設備など一定の条件をクリアすれば、所得税や固定資産税などの税金について減額等の優遇措置を受けられるというものだ。老後に備えてリフォームを検討する人は多いだろう。しかし、多額の費用が必要な為、断念する人も決して少なくない。

そんな中、リフォームの減税制度が税制改正により2年間延長され、2024年3月31まで利用可能だと知った。リフォーム費用を大きく軽減することが可能な制度があることで高齢者が安心して暮らせる。そして、生きがいをもって幸せな暮らしへとつながるだろう。

日本では少子高齢化が進行している。大きく問題視され対策が行われているが、高校生の私には何ができるだろう。少子高齢化が進行することで、医療・介護などの必要性が高まり、社会保障の費用が増えていく。しかし、その費用を負担する働き手が減っていく。この避けられない事実を目のあたりにし、消費税がいかに安定した財源を確保できる税金だということがわかった。

消費税は高校生の私にとって一番身近な税であり、私も納税者である。私が毎日幸せに暮らせているのも税によって様々な場面で支えられているからだ。しかし、日本国民の中で税の使い道について深く理解している人はどれだけいるだろう。実際に、私も税の作文を書くまでは無関心で知識不足だった。今までニュースや新聞だけで、積極的に調べることもしなかったことを恥ずかしく思う。日常生活の中で税金が私たちのために使われているという実感が抱きにくいが私達は一度考えなければならない。税がどのように生活の中で役立っているのか関心を持ち、積極的に学び助け合って生きていく必要があるのではないだろうか。私達は税金によって支えられるということを忘れてはならない。今こうして幸せに暮らせているように、私も誰かの未来を税という形で幸せを分け合えるように今を精一杯生きていきたい。未来はきっと輝くと信じて。

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