和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
民主主義を守るために
和歌山県立神島高等学校 3年
古家 美優

110万。みなさんはこの数を一体何だと考えるだろうか。これは2023年度に成人する人の数だ。そして私は18歳で成人する最初の学年だ。学校では成人すれば何ができるかの話でもちきりになった。今回はその話の中から参議院選挙に焦点を当て、書いていこうと思う。

皆さんは参議院選挙で使われるお金はどこからのものか知っているだろうか。答えは税金だ。毎回、500~600億円使われている。高いと感じるだろうか。安いと感じるだろうか。私は妥当な金額だと思う。なぜならその選挙で選ばれた人が国民の代表となり、意見を述べることで我々国民の意見が政治に反映され、よりよい生活に繋がっているのだと私は思うからだ。この政治のあり方を民主主義という。もしこの反対の絶対君主制だとどのような問題が起きるのだろうか。歴史的な例を一つ挙げてみる。フランス革命というものがあった。これは当時の王、ルイ16世が国民に思い税を課し、国民が反乱を起こし、最終的には王が処刑されてしまうというものだ。これは国民の意見を聞かず王の意見を最優先した結果だ。このようなことにならないために私は選挙というものがあると思う。

このことを踏まえ選挙費用が高すぎると思っていた人は少し意見が変わったりしただろうか。確かに手が出しやすい金額ではない。だが、実際に使われている内容を見ると選挙運動用自動車のレンタルやポスター作成などに使われている。もし、この活動に税金が使われていなければ、選挙活動のクオリティーに大きな差が生じてしまう。よって良い公約を掲げ、本当にその公約を実現し、社会をよりよくしていこうとしている人が落選してしまう可能性がでてきてしまう。そのようなことが起こらないよう、やはり税金は必要なのだ。

税金がない方が生活が楽だとか、計算がめんどうだからなくなってほしいと考える人は多い。だが税金がなくなるということは日本の民主主義がなくなるのと同じことだ。日本は税金があるからこそ民主主義を保つことができている。このことを決して忘れてはいけない。

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