和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
私達を助ける税金
和歌山県立海南高等学校 1年
坂口 真央

2022年8月、新型コロナウイルス感染症の第7波が急拡大し、私の住む県も連日、感染者が千人を超える日が続いていた。そんな中、私の家族にも感染者が出てしまい、自宅療養することになった。私も含めて家族は濃厚接触者となり、外出できなくなった。幸い祖母がすぐ近くに住んでおり、食料品などの買い物をしてきてくれた。しかし猛暑が続く中、自動車を運転できない祖母に買い物に行ってもらうのが申し分けない、と母も私も感じていた。そんな中、保健所に生活支援物資を希望すると、3日後に、約5日分の食料品と、マスクや消毒液などの日用品が届いた。どこから届いたのか見てみると、「和歌山県」と記載されており、費用負担もなかったので税金が活用されたのだと思った。祖母の負担もなくなり、沢山の支援物資を受け取ることができ大変助かった。他にもコロナ対策として、特例給付金やワクチン接種、PCR検査、GOTOキャンペーンなどにも税金が活用されている。税金を納めてくださっている方々に感謝しなければいけないと思った。

日本の国家予算は、新型コロナウイルス対策予備費や、急激な少子高齢化の為、社会保障費が増加している。国の財政は、歳出が税収等を上回る状況である「財政赤字」が続いている。令和4年度の国の歳入の約34パーセントは公債金となっており、年々増え続け、将来世代に大きな負担を残すことになっている。この問題を他人事にするのではなく、税の使い道に関心をもったり、自分事として捉えていかなければならないと思う。

私が今できることは、税の知識をもっと深めること、道路や学校、公共サービスなど身近な所に税金が使われ、快適に安全に暮らせていることに感謝することだと思う。そして今はまだ消費税を納めることしかできていないが、社会人になって、所得税や、自動車税など様々な税金を納める時は、自分や誰かの役に立てると思って、しっかりと納税していきたい。

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