平井 志江理
2022年2月24日、ロシア連邦はウクライナへの軍事進攻を始めた。激しい攻撃で破壊された街や、市民の犠牲が毎日の様に報じられ、本当に戦争が起きているという衝撃と痛ましい気持ちでいっぱいになる。
だが、それは遠い国の他人事ではない。日本の安全保障を考えたとき、周りの国からのミサイル発射や日本の領海への潜水艦侵入など、不穏な動きが実際に起きている。しかし、私たちは今、安心・安全に、平和に暮らすことができている。それは、国が防衛し、国民と日本を守ってくれているからである。そしてその防衛には税金が使われている。自衛隊が多くのお金と労力をかけているのは、戦争をする為ではない。どのような状況にでも対応出来る力と態勢を整えていることを他国に示すことが、他国の抑止力となり、戦争が起きないようにする為である。平和の為の防衛であり、税金なのである。
また、戦時下のウクライナや避難民の為に日本が支援することにも税金が使われている。調べてみると、防弾チョッキ・ヘルメット・非常用糧食・医療用資器材等の提供や、ウクライナから日本への避難民の受入れ、さらに6億ドルの財政支援などを行っている。ウクライナに限らず、発展途上国の支援など、国際的な協力も積極的に行っている。このように国際社会の一員として、人道支援、他国支援を行うことは、世界平和を願う上でとても意味があり大切であると思う。それに私達の税金が使われていることは誇らしく感じられる。
一方日本では、終戦77年を迎えた。テレビや新聞で戦争体験等を目にする度に、悲惨な戦争を二度と起こさない様にという思いになる。毎年の平和記念式典、原爆ドームや戦争資料館の維持、平和学習等、ここにも税金が使われている。防衛だけではない。戦争の惨さ、命の尊さを後世に語り継ぐことも、平和への活動の一環なのである。
このように、私達の平和や国民の生命、財産を守り、安心して暮らすために私達の税金は使われている。税金は決して人の命を奪うために使われてはならない。紛争中の国で悶え苦しむ人々や、貧困の状態に置かれている人々が沢山いる。私は、世の中の平和を目指し、かけがえのない命を守るために使われる税金であってほしいと願っている。