山本 七夢
私には、2才違いの弟がいます。弟は、しゃべったりできないので、私と話をしても、どれくらい理解できているか?は、分かりません。そのため、支援学校に通って、日常生活の訓練をしてもらっています。初め私は「勉強しなくても良いから簡単や。」と思っていました。そうしていると、両親と支援学校へ弟を見学できる機会がありました。中に入ってみると、すごく広くて安全にも気くばりできていました。そんな時、父が、「こうやって、通わせてもらっているのも、税金を使ってくれているからや。」と教えてくれました。もし、この支援学校が、無かったら、弟の居場所は、家だけになってしまいます。もしかしたら、私も手伝いをして、学校生活も大変だったかも知れません。私が、楽しく学校生活を送れるのも、弟の居場所を税金で、造ってくれているからです。私は、そんな弟を毎日、見ていると、弟と同じように障害や生きづらさを持っている子供達の、お世話をしたいと思いました。そんなことを考えていると、弟は、すごく税金のお世話になっていることが分かってきました。少しでも、良くなるように薬をもらったりして、毎日、笑顔で過ごしてくれたら最高だと思います。
私の夢は、大切な税金を使って頂いている支援学校の先生になることです。私が先生になるころには、弟は、卒業していますが、少しでも、弟と同じ境遇の子供達のために、力になりたいと思っています。実は、資料を見ていると、公立学校の高校生は、年間100万円を税金から支出して頂いているのを教えてもらいました。弟の居場所だけじゃなく、私にも、100万円を税金から支出して頂いて勉強しています。今も、弟は、横で笑顔で、こちらを向いています。弟に、「あなたのことを書いているんだよ。」と言っても、分からないかも、知れません。でも、いつか、分かってくれたら、良いなと思います。
弟は、一人では生きていけません。両親や私が守っていこうと思いますが、みなさんの大切な税金のおかげで、いつも、弟の笑顔を見れています。税金を納めてくれている人に感謝です。