和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
繋ぐかけはし
和歌山県立新宮高等学校 1年
東 彩夏

近年、SNSの普及が進み、世界中の人々と繋がりを持つことができるようになりました。しかし、私達はそれ以前から日本中の人々と繋がっていました。どんな物で繋がっていたのでしょう。それは税金です。税金によって日本中の人々と支え合っています。私がそう考える理由と税金のしくみについて考えていきましょう。

まず、支え合っているとはどういうことか説明します。私たちは常日頃から税金に支えられて生活しています。例えば、ゴミの収集や道路など、私たちが利用する公共サービスや公共施設は税金にまかなわれています。その税金はその地方で集められた地方税のほかに、国からの地方交付税交付金などによるものです。高校生の今、私は働いていないこともあり、私自身が納めている税は少ないでしょう。その不足した部分を補うのが、日本中で集められた税金です。このサイクルは日本全国で行われています。

それではなぜ日本中から税金を集める必要があるのでしょう。いちいち国に納めてまた税金が国から地方に戻るという過程がいらないような気がします。しかし、このような過程を持たないと、公共サービスに格差が生じてしまいます。地方公共団体の財政力の違いを埋めるために国による地方交付税交付金等があるのです。

また、日本中から集められた税金は、経済協力費として発展途上国を支援するための費用となっている部分もあります。世界には、貧困や飢餓に苦しんでいる人々が多くいます。こうした人々の生活環境を改善するために、経済力のある国が発展途上国と連絡をとり、経済協力を行っています。そのためにも、私たちは住んでいる地域だけでなく、国にも税を納める必要があるのです。

このように私たちは直接関わらないといっても税金で繋がっています。日本のみならず世界との繋がる税金は、この先も必要不可欠でしょう。今後、社会を支えていくのは、私たちです。私たちは税を納めるだけでなく、私たちが納めた税金を正しく使ってくれる代表を選ぶ必要もあります。大人になるに連れて、できることも増えます。しかし、それに伴う責任も重くなるのです。私は、正しい知識を身につけ、そして行動を起こせるような大人になりたいと思います。皆さんも経済に興味を持ち、今後の社会のことを考え続けてみてください。

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