水越 うらら
どうしてそんなにたくさんの税金を払う必要があるのかと何ども思ってきた。けれど、税について私はほとんど知らない。しかも、直接払っている税金は消費税ぐらい。もっとたくさんの種類がある。国民が納めた多くの税金がどこで、どんな役割を果たしているのかを知るべきだと思う。
私達が納めた税金はさまざまなところで使われている。警察・消防費やゴミ処理費用、国民医療費の負担、学校など当たり前だと思っているが、これらは全て税金があるからだ。逆に、もし税金がなかったらどうなってしまうのか。火事になっても消防車が来ない。急病人がいるのに、救急車をよんでも来ない。ゴミの収集がなく、ゴミだらけになってしまう。教科書や机、黒板などがなく、授業ができない。こういうことが起こって大変なことになる。つまり、国民が税金を納めることでみんなの生活が成り立っているのだなと感じだ。実際、私も小さい頃にケガをして救急車で運ばれたことがある。これも、自分はもちろん、みんなが税金を納めてくれているから救急車で行けたのである。国民一人一人が税金を納めることは、互いに助け合うことだと思う。また、国内だけでなく、日本のような先進国は発展途上国に援助している。税金は他の国の苦しんでいる人々のためにも使われているのだと知り、嬉しかった。
ある資料で、一年間に得た国の歳入のグラフを見た。国の収入の約六十一%が税金である一方、三十四・五%が公債金であった。国民からの税金では足りず、国の借金がこんなにもたくさんあるのだと驚いた。
最近では、二千十四年に消費税が五%から八%へと引き上げられた。そして、今年十月には十%へと更に引き上げられると言われている。税率引き上げは国民にとって負担となる。だから、多くの人々は税率引き上げを批判する。私もその「多く」の一人だ。だけど、様々な所に使われている消費税。このように考えてみるとどうだろう。私自身は考え方が変わった。でも、私だけが考え方が変わってもだめだ。課題は、税金について負のイメージを抱いている多くの国民にどうメッセージを送るかではないだろうか。税金の使い道は私たち国民には直接的には伝わりにくいものばかりである。納めているけど、どこで何に使われているのかを知らない国民が多いのが現状だ。それを解決することで、国民の税金への理解が高まると思う。「税金はみんなのためにみんなで納めて」こんな考え方が広まると日本はもっと良くなっていく。