和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
新たな可能性
近畿大学附属新宮高等学校 1年
野生 楓子

「紀の国森づくり税」
和歌山県の税金について調べているときにこの税があることを知り、興味を持ったので詳しく調べてみました。

和歌山県には約36万ヘクタールの森林があり、県土の7割を占めています。これらの森林は木材を生産するだけでなく自然災害から私たちを守り、水を供給してくれます。しかし、採算が合わない等の理由で整備されていません。紀の国森づくり税は、森林を県民の財産として守り育て、次の世代に引き継いで行くために導入されており、森の管理などに使われています。その他にも緑育推進などに使われています。

私は中学生のときに植樹体験をしたことがあります。木を育てることの大変さや重要さを教えてもらい、私たちが木に助けられているということがよく分かりました。その頃は森林が私たちの税金で支えられているとは知りませんでした。考えたこともありませんでした。それを知れて税金に対する見方が変わりました。脱税などのあまり良くないニュースをたくさんみていたので、今まではマイナスのイメージしかありませんでした。でも「紀の国森づくり税」は木を育てるだけでなく私たちの心に笑顔と感謝の種を植えてくれるとてもあたたかい税です。このようなあたたかい税が増えるとともに物事の大切さについて考える機会が増えると思います。例えば、世界には空気税や渋滞税があります。「あたりまえ」の物に税金をかけることによってその物の重要さがよく分かります。普段自分たちがどれだけ意識していないかを実感することもできます。

税金は自分たちの今の暮らしと未来の暮らしを良くするだけでなく私たちの心も良くしてくれます。すごく簡単なことだけど今まで気づきませんでした。もっと早く気づきたかったです。これからは税金をいろいろな角度から見たり、考えたりして新たな可能性を見つけ出したいです。

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