和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
税が支える社会
和歌山県立耐久高等学校 1年
田中 花歩

日本に消費税が導入された頃、三パーセントの税率だったのが、今では八パーセントに増税されています。消費税が増税することで、色々な問題を抱えることになったり、不満の声を聞くことがあります。私が今まで聞いたことの一つとして、景気が悪くなるという問題があります。消費税がかかることで、物の値段が上がり、物を買う意欲が落ちます。そうすると、会社が販売する物が売れなくなり、倒産したりすることが心配されています。また、景気が悪くなって、企業の利益が減ったり、給料が下がったりすると、国の税収も少なくなります。こうした、お金の循環に影響する消費税について詳しく調べてみることにしました。

私たちに大きく関わる消費税の使い道として、主に四つあることを知りました。年金・医療・介護・子育て支援です。この四つの中で、私が身近に感じたのは、医療と子育て支援への使い道です。幼稚園の時は、より多くの子供が幼稚園教育を受けられるようにと就園奨励費で補助がされたり、小学校や中学校ではクーラーの設置や耐震をしっかりさせ、安心安全な教室で集中して授業を受けられるようになりました。また、教科書は無料で配布されています。高校生になるまで、予防接種や医療費は無償化されていました。今では、病院で診察を受けた場合、診察料を払わなければなりません。今まで払う必要がなかったからこそ私たちが税に支えられてきたことを実感しました。もしも税がなかったら、自分たちで診察料を払わなければいけないということであり、それはかなりの負担になっていただろうと感じました。他にも、道路や水道、警察、消防などのサービスにも税金が使われています。これらのおかげで、少子高齢化が進んでいる日本でもみんなが安心して暮らすことのできる社会が成り立っているのだなと思います。このように私達が納めた税は、気付かないうちに私達の生活を色々な場面で支えてくれています。

はじめは「消費税」という言葉にはマイナスなイメージをもっていました。でも、今回税について調べたことによって、税金は国や社会が成り立つためのもとになるのだと知りました。私は今、楽しく充実した高校生活を送っていますが、生まれてから今に至るまで税金にお世話になっていたことに気付きました。税金という見えない手助けによって生活していることにとても嬉しい気持ちになりました。これから納税者となる私たち自身も税金についてもっと知っていくことが大切であると強く思いました。

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