大井 菜月
税は私達にいつも恩恵を与えてくれています。
しかし、私達の中には税の存在を否定する人もいるでしょう。それは税金を払っても、それに対する恩恵を感じないからだと思います。
税金は私の暮らしがより豊かになるように手助けすることが本来、在るべき姿ですが、私達は税金に頼りきって生活しています。例えば、社会保障関係費。日本は先進国の中では最も少子高齢化が進み、その分、年金が必要な人や人の助けが必要な人が増えてきています。
そして、税金の内訳での社会保障関係費の割合は年々増加しています。税金にばかり頼るのは良くないと、国債(国の借金)を増やす訳にもいかないので、最終的には税金に頼りきっているのです。
つまり、私達は税金に依存しているのです。初めに言ったように税金に依存するということは税金の本来、在るべき姿に反します。
そうならないために、私達は税金とよりよい形で共存していかなければなりません。
しかし、税金から独立して税金と共存していくということはとても難しいです。
私は今は高校生で消費税くらいしか払っていませんが、これから成人になって働きだすと、所得税や住民税を払うことになります。また、六十五歳になると今まで税金を納めてきた人達は年金を受け取ることになります。
しかし、私達、高校生が年金を受け取る年代になる時には今まで納めてきた税金よりも少ない額を受け取ることになると言われています。
私は、このようなニュースを耳にする度に私の将来は大丈夫だろうかと思います。そう思うのは自分は税に守られていないと思っているからです。
私は、これからの時代は税金に守られるのではなく、私達が税の将来を守らなければならないと思います。
つまり、税を有効に利用して今の暮らしをより豊かになるように自らから努力するのです。
それこそが税を守る私達の姿であり、本来、税が在るべき形なのではないでしょうか。