和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
震災で役立つ税金
和歌山県立橋本高等学校 1年
福井 あいみ

先日、一つの記事が目に止まりました。それは、西日本豪雨。西日本、特に中国・四国地方でたくさんの被害を出した豪雨災害。今もまだ、避難勧告と指示は計約六万人に出され、三千六百人以上が避難生活を続けています。日本では、このような災害が後を絶ちません。西日本豪雨以外にも、阪神淡路大震災や九州北部豪雨、東日本大震災など。たくさんの災害があります。私は、ふと、このとき救助捜索活動に派遣された自衛隊や警察、消防士の給与はどこから出ているのか。非常食や毛布は、どのように用意したのだろうかと疑問になりました。そして、復興特別税というものの存在を知ったのが、この作文のきっかけでした。

復興特別税とは、東日本大震災の時からできた、復興施策に必要な資源を確保するために課されることとなった日本の税金です。私は、復興特別税のことをニュースなどで耳にするだけで、何の役割をしているのかは全く理解していませんでした。何かの施設を作ったりするお金かなって思っていました。実際は、仮設住宅や堤防をつくるために使われていて、びっくりしました。震災地でたくさんの税金が役に立っていることを知りました。震災、それは人々から大切なものを奪っていく、誰にも止められない自然災害です。そんな震災直後に自衛隊や警察、消防士が駆け付けて活動してくれるのも税金があるおかげです。他にも、避難してきた時などに使う、非常食や毛布などの備蓄品もほとんどが税金で購入されたものでしょう。このように、税金は震災復興のためにいろいろな所で役立てられています。つまり、もし税金が無かったとすると、救助は来ないし、避難してきた人達が暮らすすべもありません。それだけ、税金は、私達が思う以上に大事で大切なものなのです。私も今、地域のボランティア団体に入っています。そういった人を助けたりする活動は税金があるからこそ成り立っているのだと改めて思うことができました。

私は、今まで税金に関して深く考えたことがありませんでした。しかし、今回この震災での税金の使い道などを調べて、今までの私の考えが変わりました。今まで、私は税金は嫌な存在だと勘違いしていました。そうではなく、税金とは、みんなが手を取り合い、全員で全員の幸せを実現するためのシステムなんだと気づくことができました。

この作文を通して、私達が支払う税金。それが多くの人の手助けになる。そして自分も気づかないうちにいろんな人に支えられている。お互いに助け合うこと。それが「税金」だと分かりました。税金とは、弱者を守るべきものでなければいけないと改めて思いました。私はまだまだ税金について理解できていないので、興味をもっていきたいです。そして、将来は今以上に税金について理解して、関わっていきたいです。

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