和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
教科書から学んだ私達の税金
和歌山県立神島高等学校 1年
山下 二千翔

「納税の義務」が国民の三大義務の一つとされているように、私たちにとって税金は必要不可欠なものだ。しかし、多くの方は税金について、マイナスな考えをもっているのではないでしょうか。このように思うのは、私もそのうちの一人だったからである。

「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待を込め、税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう。」このメッセージは小・中学校の教科書の裏にかかれている。学年が上がり、教科書が配られる時によく担任の先生から聞いていた言葉だった。しかし、当時はなんの興味もなく、ただ普通に教科書を使っていたのだった。

ある日、高校の教科書を受け取りに行く時だった。母が封筒に入れていたお金を出した時、その金額に私は少し驚いた。もし、小・中学校の教科書にもお金がかかるとしたら…?そう考えると、税金のありがたさが身にしみた。また、子供を持つ親の経済的支えにもなっていることに気がついた。国がなぜ、教科書を無償で提供するのか。それは、これからのこの国の未来を支えていく私たちに、しっかり学力をつけて成長してほしいという願いが込められているのだと私は思う。「しっかり勉強してね。」母の言葉を受けて、より一層勉強を頑張ろうと思えた。

税金にあまり良いイメージがなかった私にとって、あの日の体験は今までの考えが変わった貴重な一日となった。また、税金によって支えられているのはその他にも、年金や警察消防費、国民医療費など他にもたくさんある。これらによって、私たちの生活はより過ごしやすいものになり、生き生きとした日々を送ることができているのだ。さらに、国や地方が行っている財政のしくみなどをもっとたくさんの人に知ってもらう必要もあるだろう。

つまり、この国の未来を担っていく私たちには、税金を理解し、税金を納める他にも、先人の方達がしてきたように、私達の後世によりよい税金の制度を残し、この日本の素晴らしさを伝えていけるよう、この国の税金と向き合っていく責任があるのだと思う。

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