和歌山県租税教育推進連絡協議会

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公共財団法人納税協会連合会会長賞
未来の自分達
和歌山県立新宮高等学校 1年
 大屋 咲歩

「税金とは、未来の自分達のための投資」これは、中学三年生の夏に私が自分なりに考えた税金の有り方だ。今まで、税に対して知識も関心もなかった私だが、税について深く考える機会を頂いたことで、税が日々の生活においてどれ程重要なものかがよく分かった。当たり前のように利用している学校や図書館などの公共の施設、道路の整備、まちの安全や治安の維持などは、全て税金によって建設され、運営していると知り、税金の存在がより身近に感じた。

日々の生活のなかで、たくさんの税からの恩恵を受けていることが分かった上で、私は日本の世界遺産の管理と税金の関係について興味を持った。自分なりに調べていくと、それらの維持管理のための財源は税金によってまかなわれていることが分かった。小笠原や屋久島などがその例だ。税金によって、私達の文化や歴史は守られているのだ。日本には、これからも守っていかなければならない伝統や文化、歴史がある。私達には、これらを次の世代へと伝えていく使命がある。日本が、今までと変わりなく、美しく自然豊かな国であるために、私達が出来ること。一番身近な手段は、税金を納めることだと思う。国民一人一人が、未来の日本のために、未来の私達のために、税金を納めること。“義務だから仕方なく”ではなく、“未来の自分達のために”という考え方はできないだろうか。

四年後に控えている東京オリンピックでは、日本の伝統や文化、自然や歴史などが、さらに注目されるだろう。その中で、私達が大切に守ってきたものが世界から高く評価されるのは、本当に誇らしいことだと思う。人と自然が共生し、お互いが輝いて生きていける未来を、これからも歩んでいきたいと私は思う。そのための一つの手段として、私は税金を納めていきたいと思う。

未来の日本を創るのは、私達だ。未来の日本を守るのは、私達だ。私達が働くようになると、日本を守っていくための財源は私達が負担しなければならない。私は、その自覚をしっかりと持ち、責任を持って税金を納める人間になりたい。次の世代、つまり、未来の自分達にも日本の伝統や文化を伝えていくために。私達が納める税金が、私達の未来につながっていくと思うから。

日本という国に生まれたこと、美しい自然と共に成長できていることを誇りに思いながら、この国を税金と共にもっと魅力的な国にしていけるような人間になりたいと思う。

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