和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
税の使い方
和歌山県立耐久高等学校 1年 太田 和希

消費税が八パーセントに増税した。私の最もよく知っている税が消費税である。商品を選んで支払う時にこの税が掛かってくる。

では、私達は何のために税を払っているのでしょうか。税を納めることは国民の義務であり、日本人として生まれた私達にとってのマナーである。

私は普段何気なくこの消費税を払っていた。しかしこの作文を書いていく上である一つの疑問が生まれた。日本人は税を払うことに対してどう思っているのかという疑問である。私は私の身近な人達に意見を聞いてみた。結果は払うのが嫌だと言った人と、払うべきだと言った人がほぼ同じ割合だった。私は税を払うべきだと言った人と同感だった。毎年この税の作文を書いて税の大切さが少しずつ分かってこれたからである。しかし、私と反対の意見を持った五分の人達もより高い値段になることへの不満があるものの税は大切だと全員が言っていた。私はみんなが税を納めることによって地域を活性化していきたいという意見を聞いて嬉しかった。税はみんなを笑顔にさせる。この言葉は私が税のことを考えていく上でいつも胸にしまっている大事な言葉である。私が税を納めることに対して賛成の意見を持っているのはこの言葉のおかげかもしれない。

そう思った理由は、東日本大震災の復興に多くの税が活躍したからだ。テレビで私は変わり果てた東日本の様子を見た。道路や学校などの公共の建物が地震や津波によって大きな被害をうけていた。私はあまりのショックで笑顔を失った人々の顔を見てとても苦しかった。しかし税や募金によって東日本はみるみる輝きを取り戻してきた。日本が一つになる瞬間だと思った。ある地域が苦しんでいたら、その他の地域が助け日本という一つの国がまるで家族のようにあたたかいと思えた瞬間でもあった。私は税を納めさせられているのではなく税を納めたいという気持ちを持とうと思った。実際に税は東日本の人達の笑顔を取り戻した。税によってたくさんの人々が笑顔になることを私は知っている。私は人の本気の笑顔が大好きだ。本気の笑顔とは心からの笑だ。作り笑顔なんかではなく思いっきりの笑顔。東日本の人達はそんな顔をしているように思えた。

四年後に、東京オリンピックが開催される。交通網の整備や会場の建設に税が活躍していると思う。オリンピックは多くの感動を私達に与えてくれる。それぞれの競技に見所があり良さがある。オリンピックは世界を通して行われている。税はオリンピック開催のために大切である。震災の時だけでなくオリンピックの時も税は人の笑顔の源である。しかし日本の選手の必死さが一番の感動である。けれでも日本の日の丸のように税によって私達が一つになることも一つの感動であると思う。

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