和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
形を変える税金
和歌山県立日高高等学校 1年 小早川 由華

税の作文を書くにあたって、私は税のことについて考えてみた。そして私はある結果にいきついた。それは税の循環。税はさまざまな形になって私たちの周りを循環していることに気がついた。

両親が毎日、汗水流して一生懸命働いてもらう給料について考えた。給料は自分が働いている職場から、ご褒美や感謝の気もちとして労働者に与えられる。その給料から、水道代や光熱費・子どもの集金など支払わなくてはいけないものに使われたり、食事代だったり、私たちのお小遣いだったり、余裕ができた分は将来のために貯蓄したりしている。

どうしてせっかく得たお金を国に収めなくてはいけないのか、と思ったことがある。でも、現代社会で政治・経済を学ぶうちに、「政治はの日本国民全員の幸福の為のもの。税を納めるのも国民一人ひとりの生活を豊かにするためなのだ。」と分かった。私はこの考えにたどり着くまでは、国に税を納める必要はあるのか、税の種類こんなにいらないのではないか、と思っていた。でも今こうしてたくさんの税金をみんが納めているから、公共の施設が作られたり、安全を守る消防・警察があったりするのだと思う。税があってこその今がある。もし、税を納めなくなってしまったら・・・・きっと世界から平等の言葉が消え、治安も悪くなって、戦争とか最悪の事態を招き起こすだろう。そうならないために、日本国憲法に´納税の義務´が定められているのだと思う。

この春、私は高校生になった。毎日バスを二つ利用して学校に行く。一つはコミュニティバス。コミュニティバスが誕生した理由は、高齢者等の外出促進、交通空白地域の解消なのだそうだ。私は毎日のようにこのバスを利用しているが、このバスが運行する目的とか全然知らなかった。当たり前のように乗って降りての繰返し。でもそれはきっとダメだと思う。地域住民や村おこしの活性化の為に動いてくれて、そして高校生以下の利用料金はタダで、払ったとしても二〇〇円。こんな便利で有り難い乗り物の意義を全然知らなかった。

私は、これからも毎日使うコミュニティバスに乗るときは、心から感謝の気持ちを込めて、「お願いします」降りるときは、「ありがとうございました」と言いたい。

税は、いろんな形になって循環している。国民一人ひとりが納めた税金が私たちの為に使われている。コミュニティバスが運行されるのだって税金があるからだと思う。将来、私が成人して税を納める立場になったとき、「しょうがないから」でなく、積極的にみんなのために税金を納めていきたい。

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