和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
わたしの町と税
古座川町立古座中学校 3年
 池田 有梨映

私は、今まで「税金」というものが、どのようにして私たちと関わっているかを知りませんでした。しかし、三年生になると公民の授業が始まり、七月には税の教室もありました。そこで私は、私の住んでいる古座川町と税の関わりについて調べてみました。

私が通っている学校も、税金でまかなわれているうちの一つです。学校を建設するのにかかる費用は、およそ十三億円です。現在、古座川町には五つの小中学校があります。これらすべてが税金によって建てられたと考えると、それは驚くべき金額になります。さらに、机や椅子、教科書にも税金が使われています。そのおかげで、私たちは楽しく通い、授業を受けることができています。

私は、三年間テニス部に所属していました。古座川町には、テニスコートの施設が完備されています。そこで部活の練習もよくしました。練習をしているときは何も考えていませんでしたが、今考えてみると、その練習が勝利に導き感謝の気持ちでいっぱいです。税によって作られたテニスコートが近くにあるありがたみを改めて感じました。

また、私の町は十八歳まで医療費が無料です。風邪をひいたときやけがをしたとき、お金のことを気にせず病院に行くことができます。私が小さいときは、週末になると熱を出し毎週病院に通っていたと母から聞きました。しかし、この制度があると、みんなが平等に受診できるし、健康に過ごすことができます。これも税金に支えられ、私たちの体は助けられています。無料というのは決して〇円では、ありません。人々が納めた税金によって支えられていることを忘れずに利用するべきだと思います。

そして、昨年の十月から、小中学生を対象に給食費も無料になりました。このことを知ったとき、毎日給食を食べることができている幸せを感じました。

私が小学三年生のとき、紀伊半島大水害を経験しました。地面につき刺さるような雷、明け方まで続く豪雨。見渡せば、多くの家が水に浸っていたあの夜を私は忘れません。しかし、夜中でも活動してくれた地元の消防団の方々、避難所で待機してくれた役場の方々など、私たちを守ってくれた人に本当に感謝しています。また、近いうちに来ると言われている南海トラフ地震。家の近くに新しい避難経路も設置されました。防災のため、そして被害を最小限にし命を守るためにも、税金は大きな力になっています。

私は正直、消費税十パーセントへの引き上げに賛成ではありませんでした。しかし、私の住んでいる町だけでも、こんなにも税金に支えられています。税金は、私たちの暮らしやまわりの環境をより良く変えてくれます。私たちの将来を豊かに、安全に、そして幸せへと導いてくれるものが税金だと思います。だから、私は社会に貢献したいです。

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