和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
税金で変わる未来
日高川町立丹生中学校 3年
 古部 了大

税金を未来の為に生かすには、どのように利用していけば良いのでしょうか。僕は、今回学校の授業の一環として、税理士の方から租税教室を受講しました。僕は以前にも租税教室を受けたことがありました。

今回の授業では、税金の公平・公正性について考えました。すると、消費税等の間接税は、低所得者も高所得者も同じ金額を納めることになります。しかし、これでは公正ではありません。これを公平公正なものにする為に、所得税等の直接税があります。直接税は、その人の所得に応じた量の税を徴収します。こうすることで、皆でサービスを共有することができ、少しでも所得格差を無くそうとしているのです。僕はこの、皆が平等に生活し、平和に暮らせるようにする考え方は素晴らしいと感じました。

さて、この皆で共有できるサービス、すなわち税金の使い道の中の一つに介護関係のサービスがあることに注目しました。なぜなら僕の祖父が現在介護を受けているからです。僕が幼い頃は元気で一緒に畑へ行ったり、竹馬等の玩具を作ってくれたりと、様々な事をして遊んでくれていました。そして、沢山お世話になっていました。しかし、今はまだ歩いて部屋から台所まで来たりは出来るのですが、なかなか、出来ていたことが出来なくなってきているのが悲しく、悔しいようで、
「もうあかん。えらい。」
等と、ネガティブな考え方をするようなときが多くなってきました。いつも明るく、楽しく、色々と教えてくれた祖父にそのように暗い気持ちになって欲しくは無いのですが、年を取るとはこういうことなのか、次は僕が祖父の世話をしてあげなければとつくづく感じるようになりました。しかし、祖父の身の回りの世話や、よまい言を聞いたりで家族は大変そうにしています。このような家庭が、少子高齢化の現代社会で多くなってきているのです。そんな中で、税金をうまく介護サービスへ取り入れていくことで、そうした家族の負担が軽減されるのではないかと考えました。

少子高齢化が進み、高齢者を支える若者が減少しています。その状況を改善する為に税金を利用し、若者の出会いの場の提供、介護に必要なサービスを受けやすくする、子供と暮らしやすい町づくりを推進する等の活動をしていかなくてはなりません。もうすぐ十八歳になると、僕達にも選挙権が与えられることになり、これからの未来を選択、変化させることが出来るようになりました。

だから、今度は僕達が、税金の力を、手助けを得ながら、素晴らしい日本を創っていかなければならないと、今回の租税教室から感じ、学びました。

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