和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
納税を円滑に進めるために
智辯学園和歌山中学校 3年 辻道 きみ子

私の家は農家です。両親が頑張っておいしい野菜を作って出荷してくれています。そのおかげで、毎日楽しく過ごすことができています。自営業なので、税の申告書を自分で作成しなければなりません。数カ月前、母が、町民税・県民税申告書という書類を作っていました。それを見せてもらって印象的だったことがあります。それは収入金額と所得金額を書く欄があったことです。それまでは、収入金額に対して税金が課せられていると思っていました。だから収入金額から必要経費や専従者控除額などを引いた所得金額に税金が課せられると知り、とても驚きました。もう一つ思ったことは、国民は国に信頼されているということです。一人一人のことに目を向ける暇がないからというのが大きな理由なのかもしれないですが、でも、自主申告制になっているのは国民に対する信頼があるからだと思います。だから、その信頼を裏切って、収入を低くみせかけたり、税金を納めなかったりするのは法律によって裁かれて当然だと思いました。

同様に、国民は国を信頼し、税金を間違った使い方をしたら声をあげなければなりません。もし国に対して信頼ではなく不信感しかなかったら、税金が集まらなくなるかもしれません。そうなってしまうと、医療費、教育費などの負担をしてくれなくなるかもしれないし、税率が上がってしまうかもしれません。そんな状況になってしまったら、次は、国民一人一人の生活が苦しくなり、国に対する不信感がますます大きくなってしまう、という負のスパイラルが生まれてしまいます。だから私は、国と国民が互いに信頼し合うことが大切だと考えました。そのためには、国民は、嘘のない申告書を提出し、きちんと納税することが大切になってきます。国は、税金の使い方を明確に公表したり、税金に対する理解を深めることができる場などを提供していく必要があると思います。そして国民はこれを受けて、納税や税金について興味をもって理解していくことが大切なのです。

この体験から私は、納税を円滑に進めるためには、納税と税金に対する理解と、国と国民の間での信頼が、必要となると考えました。そうすれば、教育費や医療費などの社会保障が継続して受けられるのではないかと思います。また、国債金も返していけるのではないかと思います。納税が円滑に進み、税金を効率的に使うことができれば、よりより社会が実現していくのではないかと考えます。

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