和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
税があってよかった
和歌山県立向陽中学校 3年 藤原 佐紀

「税」と聞くと、何だか難しくて、中学生である私には遠い存在のように感じます。例えば法人税や所得税、これらは私個人の生活には直接関わってはいません。そんな「税」の中で唯一といってもよい、私たちが払う税が消費税です。私たちは消費税を、生まれた時から当たり前のように払ってきました。でも、どうして私たちが消費税を払わなくてはいけないのか考えたことはありませんでした。だから「税についての作文」を書くといういい機会を利用し、消費税の具体的な使われ方を調べました。

私が今学習している「公民」の資料集で調べてみると、「道路や下水道といったインフラや病院、警察、消防などの国民生活に必要な設備やサービス」を提供するため、私たち国民が税金を負担しているのだと分かりました。これを知って、私が思い出したのは、学校で行ったディベートです。そのディベートの論題は、「救急車を有料化すべきである。是か非か」というものでした。このディベートを行った時、私は「もしも経済的に苦しい人が病気になってしまったら、救急車が有料である場合、救急車を呼べなくなるかもしれない。それは同じ人間として不平等だ。」幸いなことに、現在日本では救急車は無料で呼ぶことができます。これは実は、普段から私たちが消費税など様々な税を納めているおかげなのです。もし消費税がなかったらと考えると…普段の生活においては負担が減るでしょう。しかし病気になった時、ケガをした時、これらの場合は救急車などを呼ぶ際に自分で費用を負担することになり、呼ぶのをためらったりやめたりして悪化する場合もあります。これでは平等であるとはいえません。

私が考える「税」は、「普段コツコツ払わなければいけないが、困った時には今までの積み重ねにより私たちを助けてくれるもの」です。つまり保険のようなものなのです。税を私たちが払うことで、私たちに利益が返ってくるのです。だから私は、税というものがあってよかったと思います。そして、税の使い道を決めるのは政治家です。将来は私たちも政治家に投票することになります。税が国民のために使われるからこそ、税を有効に使い、「税があってよかった」と思わせてくれる人物に日本を任せたいです。

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