和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
私たちのくらしを支える税
近畿大学附属新宮高等学校 1年 嶋 紗莉理

-「税」とは-あなたならこの後に何と続け、そして税についてどう考えますか。

私は最初、税について深く考えずに「税」とはただ国民が払わされているものだと思っていました。その時、私は理解していなかったのです。「税」が多くの所で役に立ち、さまざまな形で人々を助けているという「税の役割」や「税の意義」を。

私の祖父が介護を受けるようになった頃、祖父の食事や入浴などの毎日の生活介護をすることに加えて、ベッドや手すり、トイレなどの介護用具が必要になったりと介護とはこんなにも大変で負担がかかるものなのだと身近に感じることがありました。しかし、そのことと同時に、国の税金によって、介護用具の負担が軽減されたり、ホームヘルパーさんが居宅を訪問して、食事や入浴などの生活援助をしてくれるホームヘルプや一日介護施設で仲間とふれあいながら生活支援をしてくれるデイサービスなどを利用できることを知って、「税」が大きな助けになっていることや「税」の温かさを実感しました。

そして、これからますます高齢化・少子化が進む中で、このような介護施設や医療機関また、公共施設やさまざまなサービスをもっと増やしていき、充実させる必要があると思います。そうすることで、お年寄りの介護の助けになってお年寄りやその家族がより安定した生活を送れるようになったり、子どもを育てやすい環境が広がったり、また、雇用が増えるといった町全体の活性化にもつながっていくと思います。そのためには、「税」の重要性や必要性、「税があることの意味」を私たち自身がよく理解し、取り組んでいかなければならないと思いました。

そして、私たちの日常生活とかかわっている教育や医療、道路の整備や工事、警察・消防など身近な所で「税」が役立っていることを知り、「税」は私たちの安全や成長、これからの未来を守っていく重要なものなのだと思いました。そして、「税」とは「払わされているもの」というとらえ方ではなく、「私たち自身が自分たちのために払っているもの」なのだと気づきました。

現在の日本は、多額の借金を背負っています。それは、国の歳入の約4割を国の借金が占めるという深刻な状態です。だからこそ、国民が収める「税」の存在がとても大切で、「税」によって社会が成り立っているという重要な役割を担っているのだと強く思いました。

-「税」とは-私たちのくらしを支えるなくてはならないものです。今の私なら確信してそう言えます。

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