和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
日本と世界の人々の幸せを私が保ちます
和歌山県立田辺高等学校 1年 中尾 舞

ちょっと背伸びをして、外を見てみましょう。私には、警察署や消防署・アスファルトの道、美しい川に架かった橋が見えます。いつもよりちょっと背伸びをすることで、税金は目で確かめることができるのです。今や私たちの暮らしには税金なしでは成立しません。それどころか、日本という国家さえも税金なしでは機能しないのです。それほどまでに税金の必要性は大きなものとなっています。

現在の日本は「高齢化」や「少子化」が進んでいます。こういった理由で、日本の経済社会は大きく変化していき、これからの日本の社会や税のあり方を考えていくうえでとても重要なことになっているのです。では、少子高齢化と税金はどのような関係があるのでしょうか。まず、少子化が進めば、働く人が減ります。高齢化が進めば、国が払わなければならない年金が増えます。だから、働く人の負担が増え国の財政が困る……ということなのです。これだけを聞くと高齢者は不用で若者は有用と、とらえてしまう方もいてるかもしれません。ですが、それは大いに間違っています。高齢者は私たちに生きていくうえでの大切なことをたくさん教えてくれます。高齢者がいてこその私たちなのです。

また、今年で戦後70年を向かえた日本は国全体、世界全体の平和と平等を願う国です。日本で暮らす人々の中には、様々な事情によりお金に困っている人も少なくはありません。そんな人達のために、生活保護という救いの手を差し出せる国、それが日本です。税金を払うことで、人々は助け合うことができる。共に生きているのは、日本の人々だけではありません。地球に住む世界の国の人々です。世界の国には、貧困や飢餓に苦しむ人々がたくさんいます。そういった国に対し、経済協力費という形での支援も行っています。つまり、私たちが払う税金で自分はもちろん、他の日本の人々や世界の人々まで助けているのです。こうやって広い範囲を見てみると、税金を「払っていてよかった。」という感想が持てるのではないでしょうか。

これからの日本の未来を担う私たちは、これまで私たちを支えてくれた人々がしてきたように税金を納め社会を支え、税金に助けられながら生きていく。私たちの支払う税金の一円一円には、健康・協力・安全・平等といった人々になくてはならないものがたくさんつまっています。今後、消費税が上がり、少子高齢化によって税金の負担はより大きくなると考えられています。ですが、自分が税金を納めることで誰かが幸せになるのだと信じて。私は税金を納めるすべての人々に誓いたい。「日本と世界の人々の幸せを私が保ちます」と……。

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